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ガイガーカウンターの動作確認

ガイガーカウンターの入手が難しいので、ガイガーミューラー管だけ通販で買って、自作しました。
最初に手に入ったガイガー管(CI-3BG)は感度が鈍く、10分以上などと長いカウントしても、低線量の範囲では誤差が大きくなります。
次にもう少し感度の高いもの(CI-1G)が手に入ったので、交換して実験してみると、20秒間の測定でも毎分15~25カウント(CPM)と、そこそこの感度でした。
ガイガーカウンターの動作確認_b0042882_15202516.jpg

しかし、本当に放射線(γ線やΒ線)が来て正直にカウントしてるのだろうか、という疑問に大阪にいてはなかなか確証が得られませんでした。地面に近いところや、排水が集中する場所でもカウント数は1割程度増えるかどうかという感じ。唯一イタリア製スパゲッティ700g入りの袋をかざした祭に、これは明らかに。それでも1割程度増えたという程度。
手持ちのコールマン製ランタンのマントルで調べても反応なかったのですが、今日は別のメーカーのものを買って来て試したのが上の写真です。




ガイガーカウンターの動作確認_b0042882_157505.gif

上図は液晶表示の模式図ですが、毎20秒ごとにカウントした値を3倍して1分当たりに換算しています。
①現在の計測期間の残り秒数---あと14秒
②現在の計測時間(6秒間)のカウント数---17回放射線が飛び込んできた
③一つ前の計測期間(20秒)のカウント数(1分当たり)---165CPM
④一つ前のCPMを、15CPM=50μSv/hと換算した線量率---0.560μSV/h
⑤測定を始めてからの経過時間---現在14分経過
⑥経過した測定時間(14分)の全平均線量---0.309μSv/h
ガスランタンの発光を白っぽくするために、マントルには放射性のトリウムが添加されているそうです。
これをガイガー管に近づけたら普段は15~25CPMだったものが、165CPMに跳ね上がったのです。
ガイガーカウンターの動作確認_b0042882_1539461.jpg

こちらは、そのマントルを遠くに引き離した時の値(15CPM=50nSv/h)です。この状態で24時間程度測定を続けると、68nSv/h程度に収束します。大阪北部地域での普段の放射線率はこの程度だろうと思います。
CPMからシーベルトへの換算係数にまだ検討の余地はありますが、放射線が増えたら確実にカウント数が上がる事は確認できました。
by susumuja | 2011-07-01 15:41 | 無線・工作