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無線の世界は春のコンディション

永らく黒点数が増えないので、マウンダー極小期の再来かという話もあったが、ここに来てようやく太陽の黒点数が増えてきたようだ。3月4日にはついに100を越えた、とはいえ一時的なもので未だどうなるかは不透明。
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太陽活動が活発になると、電離層の電子密度が高くなって、普段は電離層を素通りして宇宙に飛び散っていた高い周波数の電波が、春先には太平洋地域の国々からの電波が電離層で折り返されて日本にも届く日がある。今日はそんな予感の中、受信機のダイヤルを回していたら、なにやら聞こえてきた。ニューカレドニアのFK8CPがCQを出している。
およそ1時間ほど、何度も呼びかけてようやくコールバックあり。関東から関西にかけて、広い地域のアマチュア無線家が一斉に呼ぶので、混信のなかから電波の強い順に呼び出されるという、いわばレースなのだ。
大きなアンテナと、大出力の送信機があれば、一回の呼びかけで応答があるかも知れないが、それでは身も蓋もない。限られた設備、環境でひたすら自分の名前(コールサイン)を呼び続ける。馬鹿みたいだけど、ちょっとしたタイミングで拾ってくれることもあるのだ。
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このグラフはベルギーのサイト(http://sidc.oma.be/html/wolfaml.html)にあったもので、1700年からこの300年間の太陽の黒点数の変化を表している。グラフを見る限り、一旦上昇を始めると1年程度で随分と上昇することもありそうだ。
定年を迎える2010には黒点数が増えるので、それまでに大出力の出せる1級の資格を取ってと準備はしてきたが、いよいよその歳になるとなかなかコンディションが好転しそうにないので、少し進路が違ってしまっているがまあいい。
いずれにしても、寒気と積雪情報で家の中にずっと閉じ込められていたので、久しぶりに大きな声で相手局を呼び続けて、少しはすっとした?、(笑)。
by susumuja | 2011-03-05 18:33 | 無線・工作