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ハイテスター

テスターというのは電圧を計ったり、抵抗値を計ったりする測定器で、最近はデジタルのマルチメーターという言い方が一般的だと思う。
これは「Hi TESTER」と書いてあり、高抵抗値を測定するものとわかる。ヤフオクでゲットした。
ハイテスター_b0042882_19583296.jpg

普通の抵抗測定に使うテスターだと、電池の電圧は3Vとか9Vとかで、手で触っても感電する心配はないが、コイツは直流の500Vを使って抵抗値を計るので、ウッカリさわると大変だ。




どうしてそんなに高い電圧で抵抗を測るのかというと、家の中や装置内の配線の絶縁状態を調べるのに、できるだけ高い電圧をかけて大丈夫となれば、それだけ安心という事になるという事だが、だからと言って高すぎたら機器を壊してしまうので程度ものだ。普通の屋内配線では250Vや500V程度で測定する。
このメーカーの3110-4タイプの絶縁抵抗計に内蔵されている電池は単三8本で、それだけだと12Vにしかならないから、インバーター回路を使って直流の500Vを作っている。
手持ちのマルチメーターで測定時の電圧を測ってみたら、400V弱であった。
しかし、マルチメーターの入力端子間の抵抗は反対に、10MΩと表示されたから、結局500Vをかけて抵抗を測定したら、わずかだけれども電流が流れて、測定機内の抵抗分で見かけの電圧が降下したということだ。
いずれにしても、家庭内の電気配線などは、こうした高電圧をかけて抵抗値を計り、漏電など起さないかといった絶縁状態をチェックするので、安心して電気が使えるというものだ。

PS:普通のアナログテスターの抵抗測定の時の針の振れは、抵抗が低いほど右へ行くが、これは逆さになっている。
by susumuja | 2011-01-25 20:28 | 無線・工作